【人事注目!】年代別のベストな健診オプションを知ろう!

【人事注目!】年代別のベストな健診オプションを知ろう!

会社の健康診断(健診)は定期的に健康状態を把握するうえで有効です。しかし意外と会社の健診で見てもらえる項目って少ないなと感じたことがある方も多いのではないでしょうか?より細かく検査をするために、会社負担もしくは自費で項目を増やすオプションを取り入れる会社も増えてきています。しかし年代・性別によって必要な検査は異なるため、何を受けたらいいか迷う従業員も多いですよね。より有効な健診を行うために、それぞれの健診項目にベストな年代・性別を知りましょう。

健康診断って必要なの?

そもそも健診は本当に必要だと思いますか?ちなみに、平成24年に発表された厚生労働省の労働者健康状況調査によると、定期健診を実施した事業所の割合(実施率)は91.9%となっています。当たり前に受けてきた健診だからこそ、何気なく受けている人も多いのではないでしょうか。実際、私自身も健診を受けることに疑問を抱いたことはありませんでした。

しかし当然ですが、検査には採血やレントゲン撮影の被爆など身体的リスクがつきものです。もちろん法律で定められている項目の検査に関しては、健康維持のためだけでなく、労働をする上で必ず受けなければいけません。しかし自身で選択ができるオプション検査に関しては、ただ闇雲にたくさん受ければいいわけではありません。メリットとデメリットをしっかり周知して、本当にその人に必要な項目を受けてもらうことが、会社にとっても、個人にとってもより良い健診の実施につながるのです。

オプション検査にはどんな種類があるの?

  • 腫瘍マーカー(血液検査でがんの可能性を調べる)
  • B型肝炎ウイルス検査
  • C型肝炎ウイルス検査
  • ヘリコバクターピロリ菌検査
  • 肝細胞がん検査
  • 膵・胆道がん検査
  • 消化器がん検査
  • 前立腺がん検査
  • 卵巣がん検査

*ここまではいずれも血液検査

  • 超音波検査(頭部、胸腹部など)
  • CT(胸部、腹部など)
  • バリウム検査(胃X線検査)
  • 内視鏡(胃、大腸)
  • 子宮頸がん検査
  • 子宮体がん検査
  • 乳がん検査(乳房超音波、マンモグラフィ)
  • 便潜血検査

オプション検査として設定できる項目は、簡単に挙げただけでもこれだけあります。人間ドック並みに検査を行う場合はもっと細かく検査をすることができますが、会社の健診でオプションとして設定する項目は上に挙げたものが多いのではないでしょうか。

年代別に必要な健診オプションとは?

健診を受けるメリットとして、検査結果に異常がなければ安心できる、という点があるため、できるだけ多くオプションを行いたいと考える従業員もいるでしょう。しかし健診には、

  • 医療被曝の危険がある
  • 項目が多くなると検査費がかさむ
  • 検査に手間・時間がかかる
  • 治療の必要のない所見が見つかり、不要な治療につながる恐れがある

このようなデメリットもあります。また年代、性別によって疾患のなりやすさはさまざまです。そのため、年代、性別に合ったオプション検査を実施できるようにしましょう。

<がん検診>

  • 若年者は検査による放射線被爆や誤診が大きくなりやすい
  • 高齢になるとがんが見つかっても進行は遅くなる、また検査の副作用が出やすくなる

⇒胃がん…50代以上の男女におすすめ
 肺がん・大腸がん…40代以上の男女におすすめ
 乳がん…40代以上の女性におすすめ
 子宮体がん…40代以上の女性におすすめ
 子宮頸がん…20代以上の女性におすすめ
※日本では年齢に対する上限の設定はありませんが、不利益が上回る場合、推奨されない

詳しい検査内容・受診間隔に関してはこちらを参考にして下さい→がん検診 厚生労働省

<胸部CT>

  • 胸部全体をX線撮影し、肺・大動脈の状態を調べる
  • 肺がん、心臓疾患の早期発見に有効
  • 胸部X線よりも高精度に肺がんを発見できる

⇒40代以上の男女におすすめ(特に喫煙習慣の長い人)

<腹部CT>

  • 腹部にある臓器(肝、胆、膵、脾、腎、子宮、卵巣)をX線撮影し、異常を調べる
  • 肝臓がん、胆嚢がん、膵臓がんの早期発見に有効

⇒40代以上の男女におすすめ

<バリウム検査(胃X線検査)>

  • 放射線を吸収する造影剤を飲んでからX線撮影を行い、食道・胃・十二指腸の異常の有無を調べる
  • 胃がん、胃ポリープ、胃炎、食道がん、十二指腸潰瘍の早期発見に有効

⇒40代以上の男女におすすめ

<胃部内視鏡(胃カメラ)>

  • 口から内視鏡カメラを挿入し、食道・胃・十二指腸の異常の有無を調べる
  • 胃がん、胃ポリープ、胃炎、食道がん、十二指腸潰瘍の早期発見に有効
  • バリウム検査よりも高精度に小さい病変まで検査できる

⇒50代以上の男女におすすめ

<大腸内視鏡(大腸カメラ)>

  • 肛門から内視鏡カメラを挿入し、直腸からS状結腸の異常を調べる
  • 大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎の早期発見に有効

⇒40代以上の男女におすすめ

<便潜血検査>

  • 専用の容器に便をつけて提出し、便の中に血液が混ざっていないかどうかを調べる
  • 消化管のがん、出血などの早期発見に有効
  • 痔でも陽性となってしまう、早期のがんだと出血しないという問題点もある

⇒40代以上の男女におすすめ

<ヘリコバクターピロリ菌検査>

  • 胃にピロリ菌が感染していると、胃がん・胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因となる
  • 血液検査や内視鏡検査で感染の有無を調べ、感染している場合、内服薬で除菌する

⇒40代以上の男女におすすめ

いずれの検査も、対象の疾患が好発しやすくなる年齢から検査を検討し始めるのがポイントです。また定期健診の法定項目は年齢により、胸部X線検査・心電図検査・血液検査(血中脂質検査、肝臓機能検査、貧血検査、血糖検査)の有無が異なります。年齢的に対象外の従業員に対し、オプションとして選択可能にするのも、健康に不安がある従業員にとって需要があるのではないでしょうか。

さいごに

一般的に40歳を過ぎるとがんの発症率が高くなると言われていることから、オプション検査の実施も40代以降におすすめのものが多くなっています。しかし女性特有の疾患をはじめ、40歳よりも若い年齢で好発しやすい病気もあるため、従業員へ検診オプションを周知する際は、特に必要とされる年代を伝えることで、病気の早期発見・早期治療につなげていきましょう。

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