人事部長から質問されて逆襲!労働安全衛生法の改正

人事部長から質問されて逆襲!労働安全衛生法の改正

 

労働安全衛生法が、第186回国会で成立し、平成26年6月25日に公布されました。人事担当者はこの法律改正にともなってどのようなことに注意したらよいでしょうか。労働安全衛生法の改正でおさえておくポイントを紹介します。

労働安全衛生法で改定された6項目をみてみよう

  1. 化学物質管理
  2. ストレスチェック制度
  3. 受動喫煙防止対策
  4. 重大な労働災害を繰り返す企業
  5. 外国に立地する検査機関
  6. 規制・届出の見直し

です。

なんとも難しそうな文言ばかりですね。でも安心して下さ い。労働安全衛生法の改正6項目の中で人事担当者で知っておくのは、2番のストレスチェック、3番の受動喫煙、4番の繰り返す重い労災だけです。工場を もっている企業の場合は、1番の化学物質管理の義務付けも知っておくとよいでしょう。ではこの4項目について最小限の知識を共有します。

全体の流れとして、大阪で問題となった胆管がんの事案を重視したため今後同じようなケミカルな労働災害を防ぎたい、さらに精神労災も防いでいく仕組みを作りたいのがポイントとなります。

【労働安全衛生法の改正】ストレスチェック制度創設

労働安全衛生法の改正の目玉のひとつです!ストレスチェックは運用とシステムが肝になりますが、ここでおさえるべきポイントは、3つです。

① うつ病をスクリーニングするものではない!あくまでも高ストレス者のあぶりだしです。

② 個人プライバシーへの配慮および社員本人の同意を重視しています!

③ 組織的な解析を行い、社内メンタルヘルス対策促進に活かす!

これで人事部長から質問されてもこの3つを答えれば、大丈夫ですね!

ストレスチェック制度の創設

【労働安全衛生法の改正】重大な労働災害を繰り返す企業への対応

労働安全衛生法は労働災害を防ぐことを目的にした法律です。今回の改正は、労働災害を繰り返す企業に対して言うこ とを聞かないのであれば、罰を与えますということです。改善指導をしても改めない場合は、勧告後に企業名を公表します!とはいえ皆様の会社におかれてはこ のようなことはまずないとは思いますが、気をつけましょう。

重大な労働災害を繰り返す企業への対応

【労働安全衛生法の改正】受動喫煙防止対策の推進

今回、職場での受動喫煙を防止することを企業側の「義務」とすることが目玉となりましたが、「努力義務」でおさまりました。とはいえ、今後「努力」がはずれることは必発です!最近では喫煙階が決まっているため、エレベーターで移動される社員も多くなりました。

受動喫煙防止対策の推進

【労働安全衛生法の改正】今回の大目玉の化学物質管理のあり方の見直し

大阪の若い労働者が胆管がんで亡くなるというニュースはさすがにインパクトがありました。そのため今まで管理する 640項目の化学物質におけるリスクアセスメントは努力義務を「義務」へと変更し、管理を強化しました。これも多くの企業ではすでに実施されていますが、 特に小規模の事業場ではされていないこともあり、化学物質を取扱う企業にとっては大きなポイントでしょう。

化学物質管理のあり方の見直し

最後に

今回の労働安全衛生法の改定のポイントをまとめてみました。これで人事部長から質問されてもビシッと答えられると 思います。前年度労働災害が出た企業へは、労基署から繰り返しチェックが入ることが増えてきました。ハイリスクな企業は、今後も要注意企業として行政から 厳しい目で見られていきますのでご注意下さい。

もっと知りたい場合は、こちら「厚生労働省の情報

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