強制はダメ! インフルエンザの予防接種を増やす3つのルール

インフルエンザの予防接種は100%インフルエンザの発症を抑えられるものではなく、人によっては副反応が起こってしまうため義務にはできないのです。では、職場はどのような対応をするのがベストなのでしょう?

インフルエンザの予防接種は100%予防ではない

毎年10月からインフルエンザの予防接種をするようにと各地で啓発活動がされていますね。

インフルエンザの予防接種は65歳以上の高齢者や15歳くらいまでの子供に特に有効であるとされています。厚生労働省によればワクチン接種はインフルエンザの発生リスクを34%〜55%減らすことができ、死亡者の84%は予防接種を受けていれば死亡するほどの重症にはならなかったそうです。

とはいえ、インフルエンザワクチンはインフルエンザの発症を抑えるわけではなく、症状を軽減させる点で有効というところに留まっています。

なお厚生労働省はウイルスの型が大きく変化するような年には2回予防接種を受けることを勧めています。

予防接種の副反応

ここで気になるのが、副反応(副作用)ですよね。ワクチン接種をするとどのような副反応が起こるのでしょう?

接種部分と全身の副反応

予防接種をした人の10〜20%は注射跡の赤みや腫れ、痛み、5〜10%は全身のだるさ、発熱、悪寒、下痢、嘔吐、めまいや意識消失など全身に症状が現れます。通常2、3日で治り重い症状ではありません。

重篤な副反応

まれに下のような重い症状が現れることがあります。

  • アナフィラキシー、ショック
  • 喘息の発作
  • 急性散在性脳脊髄炎
  • ギランバレー症候群
  • 肝機能障害、黄疸
  • けいれん

ワクチン接種後24時間はアナフィラキシー・ショックが起きないか体の状態に気を配ってください。そのほかの副反応は2日〜7日以内に起こるそうなので1週間ほどは様子を見た方が良いかもしれません。

なお、インフルエンザワクチンは卵白を使って作られているので卵アレルギーの方は絶対に予防接種を受けないでくださいね!

インフルエンザの予防接種をするタイミング

毎年冬に流行する季節性インフルエンザは11月〜3月がピークとされています。ワクチン接種後2週間ほどで抗体ができるとされているので、流行が始まる10月〜12月中旬までに予防接種を済ませるのが良いでしょう。

また、なぜ毎年予防接種をするのかというと、ワクチンの持続効果は5カ月間で、毎年ウイルスの型が違ってくるからなのだそうです。

インフルエンザの予防接種ができない人

  • 37.5℃以上の発熱がある
  • 現在重篤な急性疾患にかかっている人
  • 過去にインフルエンザワクチンによってアナフィラキシーを起こしたことがある人
  • その他、医師が予防接種ができないと判断した人

これらに当てはまる人は予防接種を受けられません。なお、上記の重篤な副反応を起こしたことのある人や風邪気味の人は担当の医師とよく相談をした上で予防接種を受けてください。また、過去に他のワクチンや薬でアナフィラキシーを起こしたことがある人も、医師と必ず相談をすることとされています。

インフルエンザの予防接種を増やす3つのルール

さて人事側、事業者側としてはインフルエンザで休む社員を増やさないためにも、なるべく予防接種はしてほしいですよね。社員に義務づけたいところではありますが…。

やはり上記のとおり予防接種は100%インフルエンザの発症を抑えられるわけではなく、人によっては副反応が起きてしまいますから義務化はできないのです。

厚生労働省の「インフルエンザ予防接種実施要領」によると、対象者は65歳以上の人、または60〜65歳未満の心臓・呼吸器の疾患やヒト免疫不全のウイルスによって免疫機能が働かず、日常生活を送れないような障害がある人に限られています。そのうえ、対象者には予防接種を受ける法律上の義務はないとしています。つまり、予防接種は任意であり会社側は「ワクチン接種をしてください」と社員にお願いをするしかできないのです。

それでも、予防接種をする社員を増やしたい!というのであれば、

  1. 予防接種をするかどうかは社員の自由
  2. 予防接種希望者には会社で費用を負担する
  3. 全社員(パート・アルバイト・派遣を含め)を対象にする

というルールを就業規則などで定めると良いかもしれません。予防接種が無料あるいは安くなるというだけでも予防接種に積極的になる社員は増えるはずです。

さいごに

しかしながら、予防接種をさせたからといってインフルエンザの感染者を確実にゼロにはできません。職場の消毒や清掃、インフルエンザの衛生管理の啓発など、地道なインフルエンザ対策をしなくてはやはり感染者を最小限に抑えることは難しいでしょう。

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