安全衛生委員会の設置が義務だって知ってました?

安全衛生委員会の設置が義務だって知ってました?

皆さんの会社では、安全衛生の管理についてどのような対策をしていますか?
今回は、安全衛生法で規定されている安全委員会と衛生委員会のお話をしたいと思います。
一定の基準以上の規模の企業の皆さんは、要チェックです。

労働安全衛生法(以下、安衛法)には、労働災害の防止に取り組むために必要なことが書かれています。例えば、第17条では安全委員会について、第18条では衛生委員会について書かれています。いずれも非常に重要な内容ですので、ぜひ最新情報も確認するようにしてください。

安全委員会とは

常時使用する労働者の数が50人以上の特定の業種の事業場に必要なものです。
業種によっては常時使用する労働者の数が100人以上のものもあります。

簡単な表にまとめました。

安全委員会を設置する義務がある事業場

上記に該当する事業場では、安全委員会を設置する義務があります。

衛生委員会とは

業種には関係なく、常時使用する労働者数が50人以上のすべての事業場に必要なものです。ですから、安全委員会よりも対象となる事業場は多くなります。

安全衛生委員会とは

安全委員会と衛生委員会の両方を設置しなければいけない事業場の場合、それぞれの委員会を別々にせずに安全衛生委員会の一つにまとめることもできます。

安全委員会、衛生委員会の設置の目的とは

業種によって違いはあるものの、労働災害による死亡もしくは重大な事案は今もたくさん起こっています。

労働災害発生状況の推移
厚生労働省労働基準局安全衛生部安全課 平成26年労働災害発生状況等(PDF)より

国も労働災害の防止に関して、対策を練っているようですが、これほどの件数の労働災害が発生しているのですから、自分たちにもできることはないかを考えることも必要です。労働災害を防止するためには、会社と労働者の協力が不可欠です。安全委員会、衛生委員会もしくは安全衛生委員会で、作業やその環境などに関して危険や健康障害を防止するために調査や話し合いを行う必要があります。

この調査や話し合いをするために必要なのが、安全委員会、衛生委員会もしくは安全衛生委員会と理解してください。

では、すべての業種(常時使用する労働者50人以上)に関係している衛生委員会について、もう少し確認しておきましょう。

衛生委員会について

構成メンバー

衛生委員会を構成するメンバーは以下の通りです。

  1. 総括安全衛生管理者または事業の実施を統括管理する者など(1名) →議長
  2. 衛生管理者のなかから事業者が指名した者
  3. 産業医のなかから事業者が指名した者
  4. 労働者(衛生に関する経験を有する者)のなかから事業者が指名した者
  5. 作業測定士(任意)

議長と産業医以外は、半数は従業員側の意向で指定しなければいけません。労働者の過半数で組織する労働組合があればその組合、組合がなければ労働者の過半数を代表する者を推薦に基づいて指名してください。

衛生委員会の会議

毎月1回以上の開催が必要です。委員会での議事は、概要を労働者に知らせるようにしてください。また、委員会の議事で重要なものは記録を作成して3年間保存しなければなりません。衛生委員会の開催の度に、作業場の見やすい場所に掲示したり、書面を交付したりして労働者に遅滞なく伝えてください。

衛生委員会での調査審議事項の特に重要なもの

衛生委員会では、労働災害の防止のために必要な調査や審議をするのですが、その中でも特に重要なものが以下のものです。これらの項目は、労働者にも概要を知らせるようにしましょう。
1. 労働者の健康障害を防止するための基本となるべき対策に関すること。
2. 衛生に関する規程の作成に関すること。
3. 衛生に関する計画の作成、実施、評価及び改善に関すること。
4. 衛生教育の実施計画の作成に関すること。
5. 定期健康診断などの結果に対する対策の樹立に関すること。
6. 長時間にわたる労働による労働者の健康障害の防止を図るための対策に関すること。
7. 労働者の精神的健康の保持増進を図るための対策の樹立に関すること。

さいごに

労働災害の防止には、労使の協力と協調が必要です。まずは、衛生委員会を設置し、現状の調査や改善点探しから始めてみませんか。安全性や働きやすさを高めることで、日々の業務の生産性がぐっと上がるかもしれませんよ。

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健康管理
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