社会保険だけじゃない。福利厚生をわかりやすく解説します!

何気なく使っている「福利厚生」という言葉。イコール社会保険や手当という印象が強いですが、金銭面のことだけではありません。福利厚生は幅広く企業が社員の働きやすさのために提供するサービスや制度の総称なのです。

目次

福利厚生とは何か?

まず辞書で「福利」と「厚生」を調べてみると次のような結果が出てきます。

  • 福利…幸福と利益
  • 厚生…生活を健康で豊かなものにすること

つまり、福利厚生は幸福や利益、健康や豊かさを表す言葉だということがわかります。これに一般的な福利厚生の解釈を付け加えると、「給与以外に企業が社員とその家族の生活を豊かにさせるため提供する制度やサービス」という意味になります。

このため、どんな制度が福利厚生にあたるかという明確な基準はありません。福利厚生は自由度の高いものであり企業の特色を生かせるものでもあります。

福利厚生は2種類ある

さて、福利厚生制度は「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2種類に分けられます。

1.法定福利厚生

法律で義務付けられている福利厚生、つまり社会保険制度のこと。そして社会保険料のうち企業が負担する費用を「法定福利費」と呼んでいます。

ちなみに社会保険料とは健康保険、厚生年金保険、雇用保険、介護保険、子ども・子育て
拠出金、労働災害保険などを合わせた費用を指します。

なお、企業が負担する保険料は支払っている月給の15%ほどの額とされています。平均的な法定福利費は約45,000円とされています。

2.法定外福利厚生

法定で義務付けられていない、企業が独自に行う福利厚生のこと。その、企業が独自に行う福利厚生にかかる費用を「法定外福利費」と呼びます。

法定外福利厚生には住宅手当、家賃補助、運動場やレクリエーション活動の支援、社員寮、法定の介護・育児休業の充実化など、企業が社員に充実した生活を送ってもらうために提供するさまざまな保障・サービスのことを指します。

このほかにも

  • 社員旅行
  • 結婚、出産祝い
  • 忘年会、新年会

といったものも福利厚生にあたります。単にお金だけの問題ではなく、企業が「働きやすさ」を向上させるために行うこと全てが福利厚生になると言えます。

福利厚生は2種類ある

時代とともに福利厚生も変わる

福利厚生が企業の重荷に!?

社員の健康や幸福のためにある福利厚生ですが、近年では働く人の減少、高齢化が進み福利費が企業にとって大きな負担となっています。厚生労働省の「平成23年就労条件総合調査」によると、法定福利費は「現金給与以外の労働費用」の58.5%、法定外福利費は10.8%を占めています。また、企業規模が大きくなるほど法定外福利費は増える傾向にあります。法定福利費は法律で定められているため削減できないので、残る法定福利費を減らすしかありません。

質を落とさず費用を抑えるには

しかし、費用削減によって福利厚生の質を落とすのも良い方法とは言えません。そこで、法定外福利費の無駄をなくすために「カフェテリアプラン」を導入する企業が増えています。従来の、社員に一律に与える福利厚生制度を廃止し、カフェでメニューを選ぶように好きな福利厚生を選ぶというものです。このプランなら、福利厚生の質は下がらずに不必要な費用を支払わなくて済みます。また、多様化する働き方に対応できる福利厚生制度としても注目を浴びています。

さいごに

福利厚生は働きやすさと直結するものです。企業独自の福利厚生制度を充実させればその分だけ社員の会社に対しての満足度は上がります。ですが、いきなり「独自の福利厚生制度を作ろう!」と思っても都合よくアイデアが浮かびませんよね。というわけで、次回はユニークな福利厚生制度を導入している企業をご紹介します!

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